スポーツのオーバーユースについて、日頃から気にかけているんだけど、、、
スポーツのオーバーユースについて、日頃から気にかけているんだけど、、、
先日、6時からのモーニングセミナーに参加させてもらったところ、その日の講師は水球の永田選手だった❗
そんな1日のはじまりだったから、水球のオーバーユースについて色々と考えてみた❗
そこで、あることに気づいた❗
水球選手の肩関節のオーバーユースはちょっと他の競技とは特異な気がする❗
ってことで、トレーナーの視点から考えてみたことを簡単にまとめてみる❗
水球の肩関節の障害発症は2つの原因
が考えられる。
1つは、泳ぐ動作で起こるスイマーズショルダー。しかし、水球には競泳ではあり得ない泳ぎ方として、顔を上げたままクロールをしたり背泳ぎをしたりと言った動作がある。そのことから、競泳よりも肩関節を複雑な方向に多く繰り返し動かすことになる。
泳ぎ動作の主動作筋は広背筋と上腕頭筋が大きく関与している。それを含む肩甲骨周わりの筋肉が硬くなってくると、上腕骨と肩甲骨の歯車(肩甲上腕リズム機構)が崩れて、腱板筋群への負担がかかってしまい、オーバーユース(特に肩峰下のインピンジメント)が発症する。
2つ目は投球動作から起こる障害。特に肩の腱板損傷。
(腱板機能は動的安定性であるゼロポジションに必要な機能。肩甲骨と上腕骨をつなぐ腱。)
上腕骨頭が関節窩の面とずれないように保ち、正しく収まった状態で、下半身から骨盤・体幹・胸腰椎・肋骨・肩甲帯・上肢への順に運動が連鎖される状態が本来の正しい運動連鎖。しかし、水球の場合は下半身が着地しておらず(開放性運動連鎖)、不安定な状態から水の圧力を原動に動作を開始しているので、本来の投球動作を維持しにくい。右投げの場合、左上体のリードで右腕を振るのではなく、右腕自体を振って投球してしまうシーンをよく見かける(腕投げ)。このことから、変性断裂をより起こしやすい状態となっている。
こんな感じで、2種類のオーバーヘッドスポーツの要素があるスポーツは稀で水球はこの部分が特異と言える❗
人の身体は特異的な動作を繰り返すと身体はそれに適応するようになる。(日頃のクセが身体の歪みを生じるのと同じ)
しかし、その適応した骨格はオーバーユースのリスクが非常に高い状態❗
文献によると、投球動作がない競泳選手の肩関節回旋角度には左右差がないと報告されている。一方で、投球動作を組み合わせる水球選手の利き腕側には外旋可動域の増大がみられるそうだ。
これは、投球動作の多い野球・やり投げ・ハンドボールに多い症状である。
投球側の外旋可動域の増大要因のひとつに、上腕骨頭後捻角度の増大という要因がある。つまり、投球動作によって肩関節を可動域いっぱいに動かしていることから可動域が広がったということだ。
肩関節に異常がない野球選手の回旋可動域の左右差は上腕骨後捻角度の差によるものなので、水球での投球動作でも同じことが起こり得る。
問題は、このように、競技の特異的な動作の繰り返しによって骨格が変形すことで、運動連鎖が正しくなく行われなくなるところにある。正しくない運動連鎖の下ではインピンジ(衝突)や骨格同士での摩擦が生じ、それが炎症となる。
水球選手のコンディショニングやトレー
ニング指導には、水球選手における特異性を考慮した対応をする必要性がありそうだ‼️
特に、柏崎では小学生から水球に取り組んでいる選手がたくさんいるから、成長期に起こり得るリスクも合わせて考えてもらいたい‼️
そんで、2020には万全な体制で世界の頂点を目指して貰いたい‼️
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