展示品紹介

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ーなつかしの玩具玉手箱ー
【7】姉様人形
 女の子の遊びは「軒遊び」といわれ、家の軒下、縁側、庭先が主でした。ここでままごと遊びや人形遊びをしていました。このときの主役が「姉様」でした。
 紙製の姉様人形はかつて城下町を中心に全国で八十種くらいあるといわれています。
 始まりは江戸時代、家庭内の年上の女性たちによって手作りされたものです。そのころ江戸の大奥勤めの女中たちの間では、紙人形づくりが盛んでした。江戸、大阪、京などの都市の姉様づくりの技法が全国に広まりました。また、浮世絵の影響も大きかったといいます。
 写真の姉様人形で大きいほうは「小倉姉様」小さい方は「庄内姉様」です。鶴岡市の庄内姉様は庄内藩の子女の手すさびに「おひなごと人形」として作られました。面長で富士額の顔、整った目鼻だち、体は小さいですが気品をただよわせています。はさみで一体ずつ切り離して遊びました。別名「めごちゃ」ともいいます。
 一方「小倉姉様」はやはり西国のせいでしょうか。髪も柄もおおぶりです。これも城下町小倉に伝わる紙人形でしたが、一時とだえました。小泉八雲も松江の姉様人形を故国イギリスの大英博物館へ送るほどいとしんでいました。

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