展示品紹介

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展示品紹介


展示品紹介
―なつかしの玩具玉手箱―
【36】祇園際の鉾車
 京都の夏を彩る八坂神社の祇園際は、日本三大祭の一つ。千
年の古都にふさわしい華麗さと、みやびを兼ね備えています。
牛頭天王を祭神とする八坂神社の祭りを、全国どこでも祇園
祭といいます。勇壮な小倉太鼓や博多山笠もそうです。
 七月十六日の辻々での宵山、十七日に都大路で繰り広げられ
る豪華な山鉾巡行は、動く絵巻物といわれています。この鉾を
模して京の郷土玩具は作られました。長刀鉾と船鉾です。共に
紙製の屋台で、屋根から突き出した竹製銀張りの長刀をつけ、
土製の稚児やお囃子を乗せたのが長刀鉾、下の屋台が船型をし
ているのが船鉾です。清和天皇の貞観十一年(869)年、疫病退
散のための御霊会が始まりと伝えられています。祓いと神楽を
中心とするわが国の夏祭りの源流です。巡行の鉾は先頭の三条
小鍛冶宗近の長刀をあげた長刀鉾をはじめとして函古(かんこ)
鉾、菊水鉾など七基、山は孟宗山、山伏山、伯牙山など二十二
基です。
 この巨大な山車が鉾と呼ばれるのは、これを一本の柱と見立
て、神霊降臨の目印としたためといわれています。子供たちは
車のついたおもちゃの山車を引いて祭りを楽しみました。

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