【久須美酒造の蔵人動画 -その5-】1/30撮影
【久須美酒造の蔵人動画 -その5-】1/30撮影
酒母(しゅぼ)とは、糖化されたお米をアルコール発酵させる酵母を、培養して増やしたもの。文字どおり発酵の基となるので「もと」とも呼ばれます。
久須美酒造の酒母造りは、効率化のため今では多くの蔵が行わなくなった「くみかけ」という技法を今も続けています。
金属製の筒(底に隙間があり水分だけが通過可能)を酒母タンクに差し、まず筒の中のお米を取り出します…。
続いて、筒の中の水を柄杓ですくい、全体にかけ回していきます。この水の中に酵母があり、均等に回しかけられる事で、より高品質な酒母ができるのです。
くみかけは数時間毎に行う必要があり、夜は徹夜となる厳しい仕事です。しかし、
「良質な酒母のためには手は抜けません」
と話す蔵人を見て、この苦労がほんの少しでも飲み手のお客様の記憶の片隅にでも残っていたらいいなぁと思わずにはいられませんでした。
【つづく】
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