
「まちからの日々(ヒビ)」
「まちからの日々(ヒビ)」
まちからのヒビをお伝えします。
定点観測です。ヒビに変化はありません。
今回、長さが5メートルを超える展示資料を作成しました。
地震に限らず災害があると、自分たちが生活してきた町並みが大きく姿を変えることがあります。
古い歴史ある建物が、壊れてしまったり、災害を機に取り壊してしまったり。もともと住んでいなかった場合などは、更地になってそのままになるなど、町の変遷に拍車をかけます。
とくに、災害が発生してしまうと以前の町並みの姿を記録に残すことはできずに、災害前の姿はどんどんと忘却の彼方へと進んでいきます。
災害後の写真は、行政や研究者によって残されることはありますが、どんなに優れた技術を持っても、事前に残しておかない限り昔の姿を見ることはできないのです。
柏崎では、東本町から比角にかけて、連続的に写真を撮影していた人がいました。それも、地震発生直前の2007年4月のことです。
結果として奇跡的に、地震前、発生直後、数年後の記録が残されています。
今回、この資料をお借りして、日曜日に開催される柏崎フォーラムにて、展示する予定としています。地元の人たちの反応を見て、ご意見を伺い、来年度の企画展に向けて準備を進めたいと考えています。
この資料は、大学の研究で連続的に街並みを撮影していた市内在住の山田さんから提供をいただいています。今後も一緒にこの資料の活用を検討していきます。
基礎資料・基礎的研究の大切さとともに、震災アーカイブというか、デジタルアーカイブというか、一石を投じる資料になると考えています。
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